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 コラム

2026.03.02

コンクリート瓦の塗装と屋根修理方法!セメント瓦との違いを解説

大切なお住まいを守る屋根材の中で、近年その意匠性と耐久性で注目されているのがコンクリート瓦です。

しかし、多くの住宅所有者様にとって、自分の家の屋根が「陶器瓦」なのか「セメント瓦」なのか、あるいは「コンクリート瓦(モニエル瓦)」なのかを正確に見分けることは難しいのが現状です。

コンクリート瓦は、セメントと川砂を混ぜ合わせて成形された屋根材で、洋風のデザインに合う豊富なカラーバリエーションが魅力です。

一方で、陶器瓦とは異なります。

「塗装によるメンテナンス」が必須となる建材であることをご存知でしょうか。

塗装を怠り放置してしまうと、表面の防水性が失われます。

雨水の吸水による割れやカビ

苔の発生

最悪の場合は雨漏りを引き起こす原因となります。

この記事では、

コンクリート瓦の基礎知識

特有の施工上の注意点

セメント瓦との見分け方

そして修理費用の相場について徹底的に解説します。

大阪で足場なし工法という独自の強みを持つ株式会社ディーマンの知見を活かし、2026年以降も安心してお住まいいただけるメンテナンスの正解をお伝えします。

コンクリート瓦とは?セメント瓦との違い

コンクリート瓦とはセメントと砂を主成分とした屋根材です。

特に表面にスラリー層という特殊な着色材が施されたモニエル瓦などの乾式洋瓦は、塗装時に特別な下地処理を必要とします。

そのため、セメント瓦との正確な見分けが工事の成否を分けます。

成分構成と成形工程の詳細

コンクリート瓦は、セメントと川砂を1対3の割合で混ぜ合わせ、水で練ったコンクリートを型に流し込んで成形されます。

これに対し、セメント瓦はより細かい砂を使用します。

高圧でプレスして形を作ります。

どちらも主成分は同じですが、最大の違いは表面の仕上げ方法にあります。

コンクリート瓦(モニエル瓦)の製造過程では、成形した直後のまだ柔らかい状態で、表面に「着色スラリー」と呼ばれる着色剤(セメントの粉に顔料を混ぜたもの)を厚く吹き付けます。

その上からさらに透明なアクリル樹脂系のコート剤を塗布して仕上げるのが一般的です。

この特殊な多層構造が、洋風住宅にマッチする深みのある色合いと重厚感を生み出していますが、同時にメンテナンスを難しくしている原因でもあります。

決定的な見分け方と小口の形状

屋根を見上げただけでは、コンクリート瓦とセメント瓦、あるいは陶器瓦を区別するのは困難です。

しかし、専門業者が行う確実な見分け方が存在します。

それは瓦の「小口(切り口)」を観察することです。

コンクリート瓦(モニエル瓦等): 瓦の端の切り口がデコボコ(凹凸)しており、触ると砂の質感がザラザラしています。これは、成形後にスラリー層を吹き付けているため、小口まで均一に色が乗っていないことが多いためです。

セメント瓦: 小口が比較的滑らかに整えられています。

陶器瓦(釉薬瓦): 表面がガラス質の釉薬で覆われており、小口まで同じ色でツルツルとした光沢があるのが特徴です。

また、コンクリート瓦は経年劣化によって表面の樹脂コートが剥がれると、内部のスラリー層が露出して「スラリー粉」と呼ばれる古い粉が浮き出てきます。

屋根を指で触った時に、瓦と同じ色の粉がべったりと付くようであれば、それは塗装が必要なサインです。

乾式洋瓦(モニエル瓦)の普及背景

1970年代から1980年代の日本において、住宅の洋風化に伴い爆発的に普及したのが「日本モニエル株式会社」が販売していたモニエル瓦です。

それまでの和瓦にはなかった独特のウェーブ形状や、ヨーロッパの街並みを彷彿とさせるカラーバリエーションが人気を博しました。

しかし、このモニエル瓦は「乾式洋瓦」という特殊な分類に属しております。

通常のセメント瓦と同じ感覚で上からペンキを塗ってしまうと、スラリー層が接着剤の役割を阻害します。

わずか数年で塗膜がボロボロに剥がれ落ちるトラブルが多発しました。

2026年現在の屋根材事情と廃盤への対応

現在、モニエル瓦をはじめとする多くのコンクリート瓦はメーカーによる製造が終了しています。

廃盤となっています。

そのため、台風や地震で数枚の瓦が割れてしまった場合、同じ製品を新品で入手することは極めて困難です。

弊社では、大阪のネットワークを駆使して在庫を探すほか、入手不可能な場合には一部を差し替えた後に全体を塗装して色を合わせる、あるいはより軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板への葺き替えをご提案するなど、現状に応じた柔軟なサポートを行っております。

コンクリート瓦のメリット・デメリット

コンクリート瓦は陶器瓦に比べて価格が抑えられ、形状やカラーの自由度が高い一方で、重量が重く定期的な塗装メンテナンスを欠かせないという側面があります。

お家の耐震性や寿命に直結する重要な判断材料となります。

耐久性と意匠性のメリット

コンクリート瓦を選択する最大の利点は、その優れた耐久性とデザインの豊富さにあります。

2026年現在の住宅市場においても、重厚感のある洋風の佇まいを好む方には根強い人気を誇る屋根材です。

遮音性と防音性能: 厚みのあるコンクリート素材は振動を伝えにくいため、激しい雨音や外部の騒音を大幅に遮断します。

金属屋根(トタンやガルバリウム)で気になる「パタパタ」という雨音がほとんどしないため、静かな室内環境を保てます。

断熱性と耐火性: コンクリート瓦と屋根板の間に空気層ができる構造のため、屋根裏への熱伝導を抑える断熱効果があります。

また、セメントと砂という不燃材料で構成されているため、万が一の火災時にも燃え移りにくい高い耐火性を備えています。

豊富なバリエーション: 成形が容易なため、S型や波型といった立体的な形状が作られます。

ヨーロッパ風のおしゃれな外観を演出できます。

重量と維持費のデメリット

一方で、選ぶ際に決して無視できないのが重量とメンテナンスコストの問題です。

これを知らずに放置すると、将来的な大きなトラブルに繋がりかねません。

建物の耐震性への影響: コンクリート瓦は1平米あたり約40kg〜50kgという大きな重量があります。

これはスレート屋根の約2倍、ガルバリウム鋼板の約8倍の重さです。

屋根が重いと重心が高くなり、地震時の揺れが増大するリスクがあるため、耐震補強とのバランスを考える必要があります。

吸水による凍害と割れ: 表面の塗装(塗膜)が劣化すると、コンクリートが直接雨水を吸い込みます。

水分を含んだ瓦が冬場に凍結・膨張を繰り返すと、内部から組織が破壊される「凍害」が発生します。

瓦がバラバラに崩れる可能性があります。

定期的な塗装の必要性: 陶器瓦と異なり、コンクリート瓦自体には防水性がありません。

そのため、10年から15年ごとの再塗装が必須となり、維持費がかかり続ける点は注意が必要です。

葺き替えか塗装かの判断基準

築30年を超え、瓦の割れや反りが目立つ場合は、塗装での補修は難しくなります。

その際は、屋根全体の軽量化を図るためにガルバリウム鋼板やSGL(次世代鋼板)への「葺き替え」を検討すべき時期です。

株式会社ディーマンでは、現在の屋根の重量を正確に把握し、

塗装で延命すべきか

安全のために葺き替えを行うべきか

こうした内容を、プロの診断士が客観的にアドバイスいたします。

2026年のリフォーム事情

近年、地震対策(震災対策)への意識が高まり、大阪エリアでも重いコンクリート瓦から軽い金属屋根へ変更するケースが増えています。

しかし、コンクリート瓦特有の重厚な見た目や静音性を好むお客様も多く、適切な塗装メンテナンスを行うことで、愛着のあるお家の姿を守り続ける選択もまた、価値のあるリフォームと言えます。

屋根リフォームの選び方と流れ

コンクリート瓦の屋根メンテナンスには、現状の劣化度合いに応じた適切な判断が必要です。

塗装工事や葺き替え、直し工事のメリット・デメリットを比較して選ぶことが成功への近道です。

メンテナンスが必要な理由

瓦屋根が劣化する最大の理由は、長年の紫外線や雨風による塗膜の剥がれと色褪せです。

特に1980年代から流行したモニエル瓦などは、現在では生産が終了している名称も多く、割れた際の交換用部材の入手が困難になっています。

そのため、大きな破損が起こる前に定期的な診断を行います。

必要に応じてリフォームローンなどを活用しながら計画的に修繕を進めることが、お家を長期にわたって守ることに繋がります。

工事開始から完了までの流れ

屋根や外壁の工事を検討される際、まずは信頼できる会社へ調査を依頼することから始まります。

株式会社ディーマンでは、以下のステップで進めてまいります。

現地調査と診断: 専門スタッフが屋根に上がり、瓦のズレや漆喰の剥がれ、破風の傷みなどを徹底的にチェックします。

見積もりとプラン提案: 診断結果に基づき、最適な塗料や工法の見積りを作成します。他社との相見積も大歓迎です。

ご契約・近隣挨拶: 工事内容にご納得いただければ契約となります。着工前には近隣の方々へ丁寧なご挨拶を行います。

足場設置と高圧洗浄: 安全を確保するための足場を組み、長年蓄積した汚れやコケを除去します。

補修・塗装・完了点検: 瓦の割れを交換し、三度塗りの塗装を実施。最後はお客様と一緒に仕上がりを確認し、保証書を発行します。

アスベスト含有瓦の注意点と対策

2004年以前に製造された一部の建材やスレート材、コロニアルなどにはアスベストが含まれている可能性があります。

解体や葺き直しの際には専門的な知識と適切な処理が求められます。

含有状況の確認と専門的な処理

現在お住まいの屋根材にアスベストが含有されているかどうかは、製造時期やメーカーの製品一覧ページなどで確認が行わられます。

コンクリート瓦自体にアスベストが含まれているケースは少ないですが、下地の板や関連部材に含まれていることがあるため注意が必要です。

強風や地震で瓦が大きく割れた際、飛散を防ぐための対策や、処分の際の高額な金額設定について、事前に正確な情報を取得しておくことが大切です。

葺き替えに最適な最新の屋根材

アスベスト問題への対策や、屋根の軽量化を目的としたリフォームでは、粘土瓦(陶器瓦)に代わってスーパーガルテクトなどの鋼板(板金)タイプが選ばれる事例が増えています。

これらは非常に軽く、既存の屋根の上に重ねるカバー工法にも適していますが、コンクリート瓦の場合は重量の関係上、一度すべて撤去してから葺き替える工法が一般的です。

どのタイプがご自宅の構造に合っているか、ぜひ気軽にご相談ください。

塗装メンテナンスの正しい方法と注意点

コンクリート瓦の塗装において最も重要な工程は、劣化したスラリー層を徹底的に除去する高圧洗浄です。

これを怠ると新しい塗膜が数年で剥離してしまう施工不良に直結するため、特別な下地処理が不可欠です。

スラリー層の徹底的な除去

モニエル瓦などの乾式洋瓦を塗装する際、株式会社D-manの職人が最も心血を注ぐのが下地調整(ケレン)の工程です。

表面にある古い「着色スラリー」の層が脆くなっている場合、その上からどれほど高級な塗料を塗布しても、土台ごと剥がれ落ちてしまいます。

そのため、通常の屋根塗装よりも時間をかけます。

強力な水圧による高圧洗浄を二度、三度と繰り返します。

洗浄後の瓦を指で擦っても、古いセメントの粉(スラリー粉)が付着しなくなるまで徹底的に洗い流すことが、10年、15年と長持ちする塗装の絶対条件です。

この洗浄作業を「水洗い」程度で済ませてしまう業者は、コンクリート瓦の特性を正しく理解していない可能性があるため、注意が必要です。

鉄部塗装の運命を決める!3種ケレンの費用相場とDIY・業者依頼の徹底比較

専用の下塗り材と密着性の確保

洗浄を終え、24時間から48時間以上の乾燥時間を経た後は、下塗り(プライマー・シーラー)の工程に入ります。

コンクリート瓦は吸い込みが激しいため、素材を固める機能を持った専用の「浸透型シーラー」をたっぷりと塗布します。

もし、一度目の下塗りで瓦が塗料をすべて吸い込んでしまい、表面に艶が出ない場合は、二度、三度と下塗りを重ねる必要があります。

この下塗りが瓦と上塗り塗料を繋ぐ強力な接着剤の役割を果たし、剥離のリスクを最小限に抑えます。

2026年現在の最新技術では、より密着力を高めたエポキシ樹脂系の強化シーラーが、劣化したモニエル瓦の再生において非常に高い実績を上げています。

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塗装時の天候管理と乾燥時間

施工時の環境条件も、仕上がりの品質を左右する大きな要因です。

気温が5℃以下、あるいは湿度が85%以上の条件では、塗料の硬化が正常に進まず、白化現象や密着不良を起こす恐れがあります。

標準的な気温(23℃前後)であっても、各工程の間に十分な乾燥時間を設けることが鉄則です。

下塗りが乾ききらないうちに上塗りを重ねてしまうと、内部に閉じ込められた溶剤や水分が塗膜を押し上げ、無数の「膨れ」を発生させる原因になります。

株式会社ディーマンでは、工期を急ぐことよりも、メーカーの指定する乾燥時間を厳守することを最優先に、丁寧な施工を心がけています。

縁切りとタスペーサーの必要性

瓦の重なり部分に塗料が詰まってしまうと、雨水の逃げ場がなくなり、かえって雨漏りを引き起こすことがあります。

これを防ぐために、適切な隙間を確保する「縁切り(えんぎり)」作業、またはタスペーサーという部材の挿入が、屋根の防水機能を維持するために極めて重要です。

塗装で屋根を美しくするだけではありません。

雨仕舞い(あまじまい)という建物の構造を守る視点を持ち合わせることが、プロの塗装工事には求められます。

修理とリフォームの費用相場について

コンクリート瓦のメンテナンスには、部分的な修理から塗装、そして全体の寿命を迎えた際の葺き替えやカバー工法があり、状態に応じた最適なプラン選定がコストパフォーマンスを左右します。

塗装工事と修理の価格目安

コンクリート瓦の屋根塗装にかかる費用は、一般的な住宅(面積100平米程度)で、足場代を含めて40万円から60万円程度が相場です。

瓦の欠けや割れを差し替える修理は、1枚あたり数千円から行えますが、廃盤となっているモニエル瓦などの場合は、在庫の入手が難しく費用が上がるケースもあります。

葺き替えとカバー工法の選択

築40年近く経過し、瓦自体の劣化が激しい場合は、葺き替え工事を検討する時期です。

最近では、耐震性を高めるために軽量な「ガルバリウム鋼板」や「SGL(エスジーエル)」、あるいは次世代の屋根材「ルーガ」への葺き替えが主流です。

コンクリート瓦は厚みがあるため、そのまま上から被せる「カバー工法」は一般的ではなく、基本的には古い瓦を撤去する葺き替えが推奨されます。

大阪の足場なし工法による精密な診断

株式会社ディーマンは大阪全域を拠点とし、足場を組まない「ロープアクセス工法」を用いて、屋根の状況を至近距離で診断・補修する独自のサービスを提供しています。

至近距離での瓦診断と施工

大阪の密集した住宅地では、隣家との距離が近く足場を組むことが困難なケースも多いですが、弊社の足場なし工法なら問題ありません。

職人が屋上から吊り下がり、一枚一枚の瓦の割れや漆喰の崩れ、棟のズレを直接目で見て確認します。

その場で軽微な補修を行うことができます。

これにより、大規模な足場費用を抑えつつ、丁寧な外壁塗装や屋根の塗り替えが可能になります。

よくある質問

コンクリート瓦と陶器瓦の見分け方は?

一番簡単な見分け方は、瓦の「小口(端の切り口)」を見ることです。

コンクリート瓦は小口が凹凸(凸凹)しております。

セメントのザラザラとした質感が残っています。

一方、陶器瓦は小口まで釉薬が施されているか、滑らかな仕上がりになっています。

また、表面にコケがびっしり生えている場合は、吸水性が高まっているコンクリート瓦である可能性が極めて高いです。

塗装をせず放置するとどうなる?

塗膜がなくなったコンクリート瓦は、スポンジのように雨水を吸収します。

含水した瓦は強度が低下し、台風や地震の際の割れやすさに繋がります。

また、冬場に吸収した水分が凍結して体積が増えることで、内側から瓦を破壊する「凍害」を引き起こします。

これが進行すると、野地(屋根の下地)まで腐食し、大規模な改修工事が必要になります。

まとめ:適切な時期のメンテナンスを

コンクリート瓦(モニエル瓦)は、その意匠性と耐久性を維持するために、適切な時期の塗り替えが不可欠な屋根材です。

特にスラリー層の処理や専用塗料の選定など、専門的な知識と技術が求められます。

大阪で屋根の劣化や雨漏りにお困りなら、ぜひ株式会社ディーマンへご相談ください。

メールは24時間お問い合わせを受け付けております。

最新のドローン診断や経験豊富な職人による現地調査をもとに、お客様の住まいに最適なメンテナンスプランを無料でご提案いたします。

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