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 コラム

2024.07.06

構造クラックとは?原因、影響、そして適切な補修方法

建物の構造を支える重要な役割を担う外壁。

しかし、経年劣化や施工不良によって、外壁に亀裂やひび割れが生じてしまうことがあります。

これが「構造クラック」と呼ばれる問題です。

放置すれば建物の安全性を損なう恐れがあります。

そのため、早急な対応が求められます。

構造クラックとは?

構造クラックとは、

建築物の構造体に発生する幅0.3mm以上

深さ5mm以上

の亀裂やひび割れのことを指します。

単なる見た目の問題ではありません。

建物の構造強度を低下させ、安全性を損なう恐れのある重大な問題です。

構造クラックの原因

構造クラックの主な原因は、以下の5つが挙げられます。

コンクリートの乾燥収縮

コンクリートは、水和反応によって硬化します。

その過程で水分が蒸発します。

結果、収縮が発生します。

これが構造クラックの原因となる場合があります。

地盤沈下

地盤が沈下すると、建物に不同沈下が発生します。

外壁にクラックが生じる可能性があります。

地震

地震の揺れによって、建物に大きな力が加わります。

外壁にクラックが生じる可能性があります。

施工不良

コンクリートの練り混ぜ不足や型枠の歪みなど、施工不良が原因でクラックが発生することもあります。

建物の老朽化

長年経過した建物は、

コンクリートの劣化

鉄筋の腐食

などによって、構造クラックが発生しやすくなります。

 

構造クラックの影響

構造クラックは、建物の安全性を損なうだけでなく、以下のような影響を与える可能性があります。

雨漏りの原因

クラックから雨水が侵入します。

雨漏りやカビ、鉄筋腐食の原因となる可能性があります。

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断熱性能の低下

クラックから外気が侵入します。

断熱性能が低下してしまう可能性があります。

建物の美観を損なう

クラックは建物の外観を損ないます。

資産価値を低下させる可能性があります。

 

構造クラックの補修方法

構造クラックを発見したら、早急に専門業者に調査を依頼しましょう。

適切な補修を行う必要があります。

1. 調査

まず、

クラックの大きさ

深さ

発生場所

などを調査します。

原因を特定します。

2. 補修方法の検討

原因を特定した上で、適切な補修方法を検討します。主な補修方法は以下の通りです。

  • Uレジン注入: クラックにU字型に溝を掘り、樹脂を注入する方法です。
  • Vカットモルタル充填: クラックにV字型に溝を掘り、モルタルを充填する方法です。
  • 被覆補修: クラックを覆うように、シートやモルタルなどで補修する方法です。

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3. 補修工事

専門業者によって、適切な補修方法に基づいて補修工事が行われます。

4. 再発防止策

クラックの再発を防ぐために、原因となっている問題を解決する必要があります。

例えば、地盤沈下であれば、地盤改良工事を行う必要があります。

構造クラックは、建物の安全性を損なう重大な問題です。

早急な発見と適切な補修が重要となります。

外壁塗装を検討する際は、構造クラックの有無も確認しましょう。

必要があれば専門業者に補修を依頼しましょう。

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