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2025.05.02

外壁塗装の「くさび式足場」とは?特徴、メリット・デメリット、費用まで徹底解説!

外壁塗装をご検討中の皆さま、「足場」について調べたことはありますか?

多くの場合、外壁塗装工事には安全かつ高品質な施工を行うために足場が不可欠です。

そして、現在日本の住宅工事で最も多く使用されている足場の一つが「くさび式足場」です。

「くさび式足場って名前は聞くけど、具体的にどんな足場なの?」

「外壁塗装の費用で大きな割合を占める足場代に、くさび式足場はどんな影響があるの?」

そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

今回の記事では、外壁塗装をご検討中の皆さまが知っておきたい、

くさび式足場の特徴

メリット・デメリット

そして気になる費用(単価・相場)

について、初心者の方にも分かりやすく解説します。

この記事を読めば、足場に関する疑問が解消されるはずです。

より安心して外壁塗装工事に臨めるはずです。

ぜひ最後までお読みください。

外壁塗装になぜ足場が必要なの?

外壁塗装は高所での作業が伴うため、作業員の安全確保と、塗料を均一に美しく塗るために足場は欠かせません。

弊社では、足場なしの作業も可能にしております。

足場なし外壁洗浄のメリット・デメリット、必要性、費用を徹底解説!安全性や注意点も詳しく紹介!

足場があることで、作業員は安定した体勢で作業に集中できます。

塗りムラや飛散を防ぎます。

品質の高い施工を実現できます。

足場設置費用は外壁塗装全体の費用の約10%~20%を占めることも少なくありません。

足場なし工法が困難な業者や会社の場合。

安全と品質のためには必要不可欠な工程なのです。

外壁塗装で主流の「くさび式足場」とは?

現在、日本の木造住宅や低層・中層建築物の工事現場で最も広く使われているのが「くさび式足場」です。

ハンマーを使って緊結部(ジョイント部分)を打ち込んで固定していくことから、ハンマー足場と呼ばれることもあります。

主要な部材は、地面に対して垂直に立てる「支柱」、支柱と支柱の間をつなぐ「手すり」、作業床となる「布板(踏板)」などです。

これらの規格化された部材を、緊結部を使ってボルトやクランプを使わずにハンマー1本で組み立て・解体していくのが特徴です。

くさび式足場の特徴

くさび式足場がこれほど普及しているのには、いくつかの顕著な特徴があるからです。

組み立て・解体がスピーディー

規格化された部材とシンプルな緊結方法により、少ない人数でも効率的に組み立て・解体が進められます。

これにより、工期短縮に貢献します。

狭小地や複雑な形状に対応しやすい

比較的コンパクトな部材が多く、建物の形状や敷地の状況に合わせて柔軟に設置できます。

特に住宅密集地など、スペースが限られた現場でその真価を発揮します。

高い強度と安全性

各部材が緊結部でしっかりと固定されるため、揺れやねじれに強く、高い強度を誇ります。

これにより、作業員の安全を確保し、資材の落下なども防ぎます。

部材の種類が豊富

基本的な部材の他に、斜面に設置する際に使う「ジャッキベース」や、張り出し部分を作る「ブラケット」など、様々な状況に対応できる部材が揃っています。

 

くさび式足場のメリット・デメリット

くさび式足場の特徴を踏まえた上で、メリットとデメリットを整理しましょう。

【メリット】

工期短縮: 組み立て・解体の効率が良いTめ、全体の工期を短縮できます。

コスト効率: 工期の短縮や部材の汎用性から、比較的コストを抑えやすい傾向があります。(ただし、これは他の足場との比較や現場状況によります)

高い安全性: 強固な構造で、作業員の安全確保に貢献します。

高い対応力: 狭小地や複雑な建物にも対応可能です。

【デメリット】

騒音: 緊結部をハンマーで打ち込む際に金属音が響くため、周辺への騒音に配慮が必要な場合があります。

部材の重量: 一部の部材は重量があるため、運搬や組み立てに力が必要となります。

部材点数: 規格化されているとはいえ、部材点数が多くなるため、現場での管理が重要になります。

 

他の足場との比較(単管足場、枠組足場)

足場には、くさび式足場の他にもいくつかの種類があります。

代表的なものを簡単に比較してみましょう。

単管足場

鋼管をクランプで組み合わせて作る足場。

部材がシンプルでコストが安い反面、強度が低く、組み立てに時間がかかります。

狭く不安定になりがちです。

DIYなどで見かけることもありますが、プロの現場では安全性から使用が減っています。

【外壁塗装の足場代】単管足場のメリット・デメリットとは?費用を抑える秘訣も解説

枠組足場

門型の基本部材を組み合わせて積み上げていく足場。

高層建築物の建設現場でよく使われます。

強度が高く安定感がありますが、部材が大きく重量があります。

狭小地や複雑な形状には不向きな場合があります。

このように比較すると、くさび式足場が安全性、施工性、コストのバランスに優れています。

特に一般住宅の外壁塗装において広く選ばれている理由が分かります。

外壁塗装におけるくさび式足場と費用(単価・相場)

外壁塗装の費用において、足場代は大きな割合を占めます。

「くさび式足場だと費用はどのくらい?」と気になる方も多いでしょう。

足場代は、主に以下の要素で構成されます。

足場の設置・解体費用

足場の種類や設置面積によって決まります。

運搬費用

足場部材を運ぶための費用です。

養生費用

塗料の飛散を防ぐためのネット(飛散防止ネット)の設置費用です。

各種申請費用

道路使用許可などが必要な場合に発生する費用です。

2024年4月の法改正なども影響し、足場単価は以前より上昇傾向にあるようです。

いくつかの情報源を総合すると、くさび式足場の費用は、一般的に1平方メートルあたり800円~1200円(具体的な単価は地域や業者によって異なります)で計算されることが多いです。

この単価に、足場をかける面積(建物の外周に高さと奥行きを考慮した面積)を乗じて算出されます。

ただし、建物の形状が複雑な場合や、設置場所の状況が特殊な場合は、追加費用が発生することもあります。

正確な費用を知るためには、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。

詳細を確認することが重要です。(足場費用の相場を知るためにも複数見積もりは有効です。)

足場代を安く抑えるポイント

複数の業者から相見積もりを取る: 業者によって単価や算出方法が異なるため、比較検討することで適正価格を知ることができます。

キャンペーンなどを利用する: 業者によっては、足場費用割引などのキャンペーンを実施している場合があります。

外壁以外の工事も同時に検討する: 屋根塗装など、足場が必要な他の工事も同時に行うことで、足場の設置・解体が一度で済み、費用を抑えられる可能性があります。

この記事では、外壁塗装で広く採用されている「くさび式足場」の特徴やメリット・デメリット、そして気になる費用について解説しました。

くさび式足場は、組み立て・解体がスピーディーで、狭小地や複雑な建物にも対応できる高い対応力を持っています。

高い強度と安全性から、外壁塗装を安全かつ高品質に行うために適した足場と言えます。

費用は設置面積によって算出されることが多く、単価や総額は業者によって異なります。

複数の業者から見積もりを取り、内容をしっかり確認することが、適正な足場代を知る上で重要です。

外壁塗装は、安全で高品質な施工があってこそ、建物を長く美しく保つことができます。

足場は、そのための重要な土台となります。

くさび式足場の特徴を理解し、信頼できる業者に依頼することで、安心して外壁塗装工事を進めていただければ幸いです。

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