▲ 
COLUMN

 コラム

2025.05.02

【外壁塗装の足場代】単管足場のメリット・デメリットとは?費用を抑える秘訣も解説

「外壁塗装を考えているけど、足場代が高そう…」

「足場には種類があるって聞いたけど、どれがいいの?」

外壁塗装の見積もりを見て、その費用に驚かれる方は少なくありません。

特に足場代は、工事費用全体の10%~20%を占めることもあります。

「一体どんな足場が組まれるんだろう?」

「少しでも費用を抑える方法はないのかな?」

と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。

足場の種類はいくつかあります。

その中でも「単管足場」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

単管足場には、費用面などでメリットがある一方で、知っておくべきデメリットもあります。

今回の記事では、外壁塗装における単管足場に焦点を当てます。

そのメリット・デメリット

単管ブラケット足場との違い

気になる費用

について分かりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたの家に最適な足場選びのヒントが見つかるはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

外壁塗装の「足場」の役割とは?なぜ必要なの?

外壁塗装の工事には、ほぼ必ず足場が設置されます。なぜ足場が必要なのでしょうか?

安全性の確保

職人が高所で安全に作業するための作業床や手すりを設置します。

落下事故を防ぎ、安心して作業に集中できる環境を作ります。

作業効率の向上

安定した足場があることで、塗料の運搬や作業スペースが確保されます。

効率的に作業を進めることができます。

品質の向上

足場があることで、建物の隅々まで丁寧に、ムラなく塗装を行うことができます。

塗料の飛散防止

飛散防止ネットを設置することで、近隣への塗料の飛び散りを防ぎます。

足場は、外壁塗装を安全に、品質高く行うために欠かせないものなのです。

外壁塗装で使われる主な足場の種類

外壁塗装で一般的に使用される足場には、いくつかの種類があります。

ここでは代表的なものを簡単にご紹介します。

単管足場

単管と呼ばれる細い鉄パイプを組み合わせて作る足場です。

比較的コストを抑えられる可能性があります。

単管ブラケット足場

単管を柱とし、ブラケットという金具で作業床(踏板)を設置する足場です。

単管足場よりも安全で作業性に優れます。

クサビ式足場(ビケ足場など)

一定間隔で緊結部を持つ鋼管を支柱とし、そこに手すりや踏板などを緊結させる足場です。

ユニット化されているため、比較的短時間で組み立て・解体が可能です。

安全性や作業性に優れています。現在の外壁塗装では最も主流の足場と言えます。

枠組み足場

門型の主材にあらかじめ筋交いやブレースを組み込む足場です。

高層建築などでよく使われますが、近年は外壁塗装ではクサビ式足場が主流です。

 

外壁塗装における単管足場のメリット

単管足場は、特に以下のようなメリットがあります。

コストを抑えられる可能性がある

他の足場に比べて部材費用や構造がシンプルです。

比較的安価に設置できる場合があります。

特に小規模な補修工事や、部分的な塗装の場合に費用を抑えられる可能性があります。

狭い場所や複雑な形状の建物に対応しやすい

単管パイプを一本ずつ組み上げていくため、

狭いスペース

玄関周り

ベランダの一部

など、複雑な形状の場所にも比較的柔軟に対応できます。

低層の建物に適している

構造上、あまり高くない建物(概ね2階建てまで)の足場として使用されることが多いです。

 

単管足場のデメリットと注意点

メリットがある一方で、単管足場には以下のようなデメリットや注意点があります。

安全性の課題

単管のみで構成される場合。

作業床の幅が狭く(通常20cm程度)、手すりや落下防止設備が不十分になりがちです。

そのため、職人の足元が不安定になりやすく、安全面に懸念が生じることがあります。

外壁塗装のように広範囲を作業する場合、安全性や作業効率の観点から、単管のみの足場が選ばれることは少なくなっています。

作業効率が比較的低い

作業床が狭いため、職人が移動したり、資材を置いたりするスペースが限られます。

そのため、広い面積の塗装には不向きで、クサビ式足場などに比べて作業効率が落ちる可能性があります。

騒音

組み立て・解体時に、単管同士をハンマーで叩いて固定するため、比較的大きな音が発生することがあります。

設置・解体に手間がかかる場合がある

一本ずつ手作業で組み上げていくため、広範囲に設置する場合は時間がかかることがあります。

 

単管ブラケット足場とは?単管足場との違い

前述したように、単管足場の一種に「単管ブラケット足場」があります。

これは単管を支柱として使用しますが、そこにブラケットという金具を取り付け、幅広の作業床(踏板)を設置するものです。

単管足場(単管のみ)との違い

作業床の幅: 単管足場は幅が狭いのに対し、単管ブラケット足場は比較的幅の広い作業床を確保できます。

安全性: 作業床が広いことで、職人の足元が安定し、安全性や作業性が向上します。手すりなども設置しやすくなります。

作業効率: 広い作業床で材料なども置きやすいため、単管足場よりも作業効率が良くなります。

現在、外壁塗装で「単管足場」と言う場合。

この「単管ブラケット足場」を指しているケースも多くあります。

クサビ式足場ほどではありませんが、単管のみの足場に比べて安全性や作業性に優れています。

外壁塗装の足場代はいくら?単管足場は本当に安いの?

足場代は、外壁塗装の費用の中でも大きな割合を占めます。

足場代は、一般的に以下の要素で決まります。

足場の種類

単管足場

クサビ式足場

などで単価が異なります。

建物の形状や高さ

複雑な形状や高層になるほど、設置に手間がかかり費用が高くなる傾向があります。

足場面積

建物の外周に高さをかけた面積(㎡)で計算されるのが一般的です。

設置場所の状況

傾斜地や狭小地など、特殊な環境での設置は費用が高くなることがあります。

工期

長期間の設置は費用が増加することがあります。

単管足場は、部材費用が比較的安価なため、平米単価だけを見るとクサビ式足場よりも安価に設定されている場合があります。

しかし、前述のように安全性や作業効率に課題があるため、外壁塗装のような全面的な工事においては、単管足場(単管のみ)が採用されることは稀です。

現在主流のクサビ式足場は、安全性や作業効率が高くなります。

工期も短縮できることから、トータルで考えると最も費用対効果が高いとされることが多いです。

単管ブラケット足場は、単管足場とクサビ式足場の中間のようなイメージです。

狭小地などクサビ式足場の設置が難しい場合などに選ばれることがあります。

結論として、外壁塗装の足場代を安く抑えたいからといって、安易に単管足場(単管のみ)を選ぶのは、安全性や工事の品質に関わるためお勧めできません。

信頼できる塗装会社は、安全性を最優先に、建物の形状や工事内容に最適な足場を提案してくれます。

DIYで単管足場を組むのは危険!プロに任せましょう

「足場代を節約するために自分で単管足場を組みたい」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、これは非常に危険なので絶対に避けてください。

足場の組み立て・解体には専門知識と技術が必要です。

安易な組み方は、倒壊や部材の落下など、重大な事故につながる可能性があります。

また、高所作業は専門的な安全対策が必須です。

ご自身の安全、そしてご家族や近隣の方々の安全のためにも、足場の設置は必ずプロの専門業者に依頼しましょう。

どんな足場が最適?信頼できる塗装会社に相談しよう

外壁塗装における足場は、工事の安全性、品質、そして費用に大きく関わります。

単管足場にはメリットもあります。

外壁塗装においては安全性や作業効率の面から、単管ブラケット足場やクサビ式足場が主流となっています。

最終的にどのような足場が選ばれるかは、

建物の状況

工事内容

そして施工会社の判断

によります。

足場について疑問や不安がある場合は、遠慮なく担当者に質問しましょう。

私たちは、お客様に安心して外壁塗装をお任せいただくため、足場についても丁寧にご説明しております。

安全・高品質な工事をお約束いたします。

足場のこと、費用についてなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。

足場は、安全で高品質な外壁塗装の「土台」となる部分です。

足場について正しく理解し、信頼できる業者に依頼することで、安心して工事を進めることができます。

お問合せ・お見積りはこちらから