![]() |
コラム |
2025.05.01
ラテックス塗料は、
水性で扱いやすく
乾燥が早い
そしてシンナーのような強い臭いが少ない
ことから、主に室内の壁や天井の塗装でDIYなどにもよく利用されています。
「洗える」
「耐久性がある」
といった特徴に関心を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「壁」と一口に言っても、お家の中にある「内壁」と、紫外線、雨風、温度変化といった過酷な自然環境に常に晒されている「外壁」では、求められる塗料の性能や塗装方法が全く異なってきます。
外壁塗装は、単に見た目をきれいにするだけでなく、お家を雨や紫外線から守り、長く健康な状態を保つための非常に重要なメンテナンスです。
今回の記事では、
内壁と外壁の塗料の決定的な違い
なぜ外壁塗装が専門業者に依頼すべき工事なのか
を、外壁塗装のプロの視点から分かりやすく解説します。
「ラテックス塗料」は、一般的に「水性アクリルエマルション塗料」や「水性ビニルアクリル塗料」と呼ばれる塗料の総称として使われることが多い言葉です。
これらの塗料は、以下のような特徴から、住宅の内壁や天井の塗装に広く利用されています。
塗料の希釈や刷毛・ローラーの洗浄に水が使えるため、DIYでも比較的扱いやすいです。
a外壁塗装に水性塗料を選ぶべき5つの理由!メリット・デメリットを徹底解説
塗った後の乾きが比較的速いため、短時間で作業を進められます。
油性塗料に比べて有機溶剤の含有量が少なく、特有の強いシンナー臭がほとんどありません。室内での使用に適しています。
有害な揮発性有機化合物(VOC)の排出が少ない環境配慮型の製品が多いです。
表面を拭き掃除できる、耐水性や耐久性のある製品も多く販売されています。
ラテックス塗料は、まさに内壁の軽微な塗り替えやDIYに適した塗料の一つと言えます。
あなたが探している「ラテックス塗料」が主に内壁用であるのに対し、お家の外側にある「外壁」は、内壁とは比較にならないほど過酷な環境に常に晒されています。
考えてみてください。外壁は、
強烈な紫外線 を毎日浴び、塗膜を劣化させます。
雨や湿気 を浴び、内部への水の浸入を防ぐ必要があります。
寒暖差 が激しく、塗膜が膨張・収縮を繰り返します。
風に含まれる砂塵や排気ガス などで汚染されます。
湿気や汚れを栄養に、藻やカビ が発生します。
もし、この過酷な環境に、内壁用のラテックス塗料を塗ったらどうなるでしょうか?
わずか数年、場合によっては数ヶ月で、
色褪せ
ひび割れ
剥がれ
といった劣化が急速に進んでしまうでしょう。
内壁用の塗料は、これらの外部環境からの保護性能を考慮して作られていないからです。
つまり、「壁」という言葉は同じでも、「内壁用の塗料」と「外壁用の塗料」は、求められる性能も、担う役割も、全く別物 なのです。
お家の外壁を長く健康に保ち、雨水の浸入による躯体の腐食などを防ぐためには、外壁塗料に以下のような、内壁用のラテックス塗料にはあまり求められない(あるいは性能レベルが段違いの)機能が不可欠です。
紫外線や雨風、気温変化に強く、長期間にわたって塗膜の劣化(色褪せ、ひび割れなど)を防ぐ性能。これが塗料の寿命を左右します。
外壁材を通して雨水が建物内部に浸入するのを防ぐ性能。
建物内部で発生した湿気(水蒸気)を外に逃がす性能。
湿気がこもると壁内部の劣化やカビの原因になります。
湿気が溜まりやすい環境でも、藻やカビの発生を抑制する成分。
一度塗れば、美観や保護性能を長期間(製品によっては10年~20年以上)維持できる性能。
微細なひび割れに塗膜が追従し、水の浸入を防ぐ性能。
最近の外壁塗料は、水性タイプ(アクリルシリコン、フッ素、無機塗料など)も主流です。
しかし、これらは内壁用のラテックス塗料とは全く異なる、これらの高機能を持たせた専門的な塗料です。
同じ「水性」というくくりでも、性能は大きく異なります。
内壁の塗装はDIYでも可能ですが、外壁塗装は、お家の寿命や資産価値に直接関わる専門工事です。
先ほど述べた外壁塗料に必要な性能を最大限に発揮させるためには、専門的な知識と技術が不可欠であり、DIYで手軽に行えるものではありません。
外壁塗装を専門業者に依頼すべき理由は以下の通りです。
外壁材の種類、現在の塗膜の劣化状態
ひび割れの有無
などを正確に診断しましょう。
洗浄
補修
目荒らし
下塗り
といった、塗料の密着性や耐久性を左右する重要な下地処理を適切に行います。
下地処理が不十分だと、どんなに高価な塗料を塗っても数年で剥がれてしまいます。
最適な塗料選定
外壁材の種類
劣化状況
立地環境
ご予算
ご希望の耐用年数
などを考慮します。
数多くある外壁塗料の中から、最も適した塗料(下塗り材と上塗り材の組み合わせ含む)を提案・選定できます。
2階や3階部分など、高所での作業には危険が伴います。
専門業者は足場設置や安全対策をしっかりと行います。
足場なし外壁洗浄のメリット・デメリット、必要性、費用を徹底解説!安全性や注意点も詳しく紹介!
塗料メーカーが定める基準通りの「規定膜厚」で、均一に塗り広げる技術はプロならではです。
膜厚が薄いと、塗料本来の性能や耐久性が発揮されません。
窓回りや笠木など、雨漏りしやすい箇所の納まりやシーリング処理など、防水に関する専門知識を持っています。
保証とアフターフォロー
多くの優良業者は、工事に対する保証を提供しており、万が一の不具合にも対応してくれます。
「ラテックス塗料 壁」を検索されたあなたの中にある、「壁をきれいにしたい」「メンテナンスしたい」という思い。
もしその「壁」が、お家を守る最前線である「外壁」のことでしたら、それはDIYではなく、ぜひ私たち外壁塗装のプロにご相談いただきたいお悩みです。
本記事では、「ラテックス塗料 壁」をきっかけに、内壁と外壁の塗料の違い、そして外壁塗装の重要性についてお話ししました。あなたがもし、
外壁の色褪せや汚れが気になっている
壁にひび割れや塗膜の剥がれを見つけた
前回の外壁塗装から10年以上経過している
将来的なメンテナンス計画について知りたい
そもそも自宅の外壁にどんな塗料が塗れるのか分からない
といった、外壁に関する疑問や不安をお持ちでしたら、それがまさに外壁塗装の専門家にご相談いただくべきタイミングです。
弊社は、地域に根差した外壁塗装の専門業者として、数多くのご家庭の外壁を守るお手伝いをしてまいりました。
お客様のお家の外壁の状態を正確に診断し、最適な塗料と工法をご提案いたします。強引な営業は一切行いません。
大切なマイホームの外壁のこと、まずは疑問や不安を私たちに聞かせてください。
無料診断やお見積もりを通じて、あなたの外壁に本当に必要なこと、そして最適な解決策を分かりやすくご提案させていただきます。
「ラテックス塗料 壁」から始まった壁の塗料のお話ですが、外壁塗料は、お家を紫外線や雨風から守る重要な鎧です。
その性能を最大限に引き出し、お家を長持ちさせるためには、専門的な知識と技術を持つプロによる適切な診断と施工が不可欠です。
外壁のことで少しでも気になることがあれば、それは塗り替えを検討する良い機会かもしれません。
放置すると、雨水の浸入などによりお家の寿命を縮めてしまうリスクもあります。
あなたのマイホームを長く、安心して守るために、私たち外壁塗装のプロにお任せください。ご相談を心よりお待ちしております。