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コラム |
2025.06.01
「最近、近所で屋根をリフォームしている家が多いけど、『ジンカリウム鋼板』ってよく聞くようになったな…」
「うちの屋根もそろそろメンテナンスの時期だけど、どんな屋根材がいいんだろう?」
もしあなたが、そんな疑問や関心をお持ちなら、まさにこの記事がお役に立ちます。
ジンカリウム鋼板屋根は、
軽量さ
耐久性
優れたデザイン性
から、近年、特に大阪のような都市部で非常に注目されている屋根材です。
一般的な住宅だけではありません。
店舗や工場など、幅広い建物で採用が進んでいます。
しかし、その一方で、
「メリットばかりなの?」
「費用はどれくらいかかるんだろう?」
「どんなメンテナンスが必要なの?」
といった疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
今回の記事では、大阪の屋根・外壁塗装の専門家である私たちが、ジンカリウム鋼板屋根について、
その特徴
メリット・デメリット
気になる費用相場
メンテナンスのポイント
塗装や葺き替えの時期
まで、あなたの疑問を解消するために徹底的に解説します。
この記事を最後までお読みいただければ、ジンカリウム鋼板屋根の多くがわかってくるはずです。
あなたの住まいに最適な屋根材選び
さらに、安心できる屋根工事を実現するための知識
が身につくはずです。
ぜひ、大切なお家を守るための第一歩として、お役立てください。
ジンカリウム鋼板とは、
アルミニウム55%
亜鉛43.4%
シリコン1.6%
からなる合金でメッキされた鋼板のことです。
この特殊なメッキ層が、従来のガルバリウム鋼板(亜鉛とアルミニウムの合金)の優れた特性をさらに向上させています。
特に、表面に天然石粒を吹き付けた石粒付きジンカリウム鋼板が屋根材として広く普及しています。
その独自の質感と機能性が注目を集めています。
まるで瓦のような重厚感がありながら、実際は非常に軽量であるのが大きな特徴です。
ジンカリウム鋼板屋根が多くの住まいや建物で選ばれるのには、明確な理由があります。
これがジンカリウム鋼板屋根の最大のメリットの一つです。
日本瓦の約1/8
スレート(コロニアル/カラーベスト)の約1/2
と非常に軽量なため、建物にかかる負担を大幅に軽減できます。
特に地震の多い日本では、屋根が軽いことは耐震性の向上に直結します。
建物の安全性を高める上で非常に有効です。
ジンカリウム鋼板のメッキ層は、
錆に強い
非常に高い耐久性
を誇ります。
さらに、表面に天然石粒が施されている製品は、紫外線や雨風による劣化を抑えます。
つまり、色褪せしにくいという特長があります。
これにより、適切なメンテナンスを行えば、30年〜50年以上という非常に長い寿命が期待できます。
表面の天然石粒は、雨音を吸収する効果があります。
金属屋根にありがちな雨音の響きを軽減します。
静かな居住空間を保てます。
また、石粒と屋根材の間に空気層を作ることで、熱の伝わりを抑えます。
断熱効果も期待できます。
夏は涼しく、冬は暖かく、快適な室内環境づくりに貢献します。
天然石粒の独特の風合いは、和風・洋風問わず様々な住宅スタイルにマッチします。
カラーバリエーションも豊富です。
屋根の美観を大きく向上させます。
建物の高級感やデザイン性を高めます。
ジンカリウム鋼板は不燃材料です。
万が一の火災時にも燃え広がりにくい素材です。
防火性の面でも安心です。
石粒が塗装の役割を果たすため、一般的なスレート屋根のように定期的な塗装が不要です。
これにより、長期的なメンテナンスコストを抑えることができます。
多くのメリットがあるジンカリウム鋼板屋根ですが、いくつかのデメリットや注意点も存在します。
一般的なスレート屋根やガルバリウム鋼板屋根と比較すると、材料費が高価です。
初期費用(工事費用)が高くなる傾向があります。
しかし、長期的なメンテナンス費用や耐久性を考慮すると、トータルコストで優位になるケースも少なくありません。
専門的な施工技術が必要
ジンカリウム鋼板屋根の施工には、正確な知識と高い技術が必要です。
特に、
屋根の形状に合わせた加工
雨仕舞(雨水の処理)の徹底
が重要になります。
経験豊富な業者でないと、施工不良による雨漏りなどのトラブルに繋がる可能性があります。
強風や飛来物、経年劣化によって、表面の石粒が一部剥がれることがあります。
基本的には性能に影響はありませんが、気になる場合はタッチアップ補修が必要です。
一部の製品で塗装の必要性
石粒が付いていないタイプのジンカリウム鋼板(通常の金属屋根材)の場合。
錆止め塗装や上塗り塗装が必要です。
天然石粒付きの製品と混同しないよう注意が必要です。
ジンカリウム鋼板屋根の工事費用は、
屋根の面積
現在の屋根材の種類
工法(カバー工法か葺き替えか)
屋根の形状や勾配
使用する製品の種類
そして依頼する業者
によって大きく変動します。
ここでは、一般的な「カバー工法(重ね葺き)」と「葺き替え」の2つの工法に分けて、目安の費用相場をご紹介します。
既存の屋根材の上に新しいジンカリウム鋼板屋根材を重ねて設置する工法です。
廃材が少なく、工期も短いです。
費用を抑えられる傾向があります。
1平方メートルあたり:約7,000円~12,000円
一般的な住宅(30坪程度)の屋根総額:約70万円~150万円
既存の屋根材を全て撤去します。
下地から新しくする工法です。
屋根下地の補修も同時に行えるため、屋根全体の寿命を延ばすことができます。
ただし、費用は高くなります。
1平方メートルあたり:約9,000円~18,000円
一般的な住宅(30坪程度)の屋根総額:約100万円~200万円
【費用の内訳例】
足場設置費用: 安全な作業のために必須です。屋根工事の場合、1平方メートルあたり800円~1,200円が相場です。
既存屋根材の撤去・処分費用(葺き替えの場合): 撤去する屋根材の種類や量によって費用が変動します。
下地補修費用: 既存の屋根下地の劣化状況に応じて、補修費用が加算されます。
本体材料費: 選ぶジンカリウム鋼板屋根材の種類によって費用が変わります。
施工費: 職人の人件費や工事費用です。
正確な費用を知るためには、必ず現地調査に基づいた見積もりを複数の業者から取得しましょう。
内容を比較検討することが重要です。
ジンカリウム鋼板屋根は、基本的に塗装メンテナンスが不要とされています。
これは、表面に天然石粒が施されていることが関係します。
この石粒が紫外線などから鋼板を保護しているためです。
一般的なスレート屋根のように、10年ごとの塗り替えサイクルに縛られることがありません。
しかし、完全にメンテナンスフリーというわけではありません。
長く美観と性能を保つためには、以下の点に注意が必要です。
少なくとも10年に一度は、専門業者による屋根全体の定期点検をお勧めします。
強風や地震による石粒の剥がれ
棟板金の浮きや釘の抜け
雨樋の詰まり
などをチェックしましょう。
必要に応じて補修を行うことが大切です。
表面の石粒が大きく剥がれた
小さな傷がついた
こんな場合は、専用の補修塗料やタッチアップ材で対応可能です。
日当たりが悪い場所などでは、表面に苔やカビが発生することがあります。
高圧洗浄などで除去できますが、屋根の上での作業は危険を伴うため、専門業者に依頼しましょう。
石粒がないタイプのジンカリウム鋼板(素地の金属屋根材)
天然石粒が付いていない金属屋根材の場合。
錆止め塗装や上塗り塗装が必要です。
美観の回復目的
長年の汚れや石粒の剥がれが気になる場合。
美観回復のために塗装を検討することもありますが、これは稀なケースです。
ジンカリウム鋼板屋根は、長期的に見ればメンテナンスコストを抑えやすい屋根材と言えます。
しかし、適切な時期に適切な点検を行うことが、その高寿命を最大限に活かす秘訣です。
現在の屋根材が以下のような状態の場合。
ジンカリウム鋼板屋根への葺き替えやカバー工法を検討する良いタイミングです。
築10年以上が経過している
色褪せ
ひび割れ
苔
カビ
の発生が目立つ。
塗膜が剥がれ
屋根材が水を吸い込みやすくなっている。
アスベスト含有のスレート屋根で、アスベスト飛散のリスクを解消したい。
広範囲にわたる錆びや穴あきが見られる。
屋根材が大きく歪んでいる、浮いている箇所が多い。
瓦の割れやズレが頻繁に発生する
補修費用がかさんでいる。
建物の耐震性向上を目指したい
屋根を軽量化したい。
特に、
塗装では対応できないほどの劣化が進んでいる場合。
屋根全体の寿命を延ばしたい場合。
こんな時には、ジンカリウム鋼板屋根への葺き替えやカバー工法が最適な選択肢となります。
高機能なジンカリウム鋼板屋根の性能を最大限に引き出します。
長く安心して暮らすためには、信頼できる施工業者選びが非常に重要です。
特に大阪には多くの屋根・外壁塗装業者がありますが、以下のポイントを参考に慎重に選びましょう。
ジンカリウム鋼板屋根は特殊な材料です。
その特性を理解した専門知識と、丁寧な施工技術が求められます。
実績が豊富か
実際の施工事例を具体的に提示できる業者か
を見極めましょう。
屋根工事だけではありません。
外壁塗装など住まい全体の知識を持つ業者は、家全体のバランスを考慮した提案ができます。
屋根に上って現状を詳しく診断してくれるか
その結果に基づいた具体的な工事内容と、明瞭な見積もりを提出してくれる業者か
を確認しましょう。
「一式」などの大まかな表記ではありません。
材料費
施工費
諸経費
などが明確に記載されているか確認してください。
工事後の保証期間
内容
定期的な点検などのアフターフォロー
について、契約前にしっかりと確認しましょう。
実際にその業者に工事を依頼した人の口コミや評判を参考にすることも有効です。
地域の評判が良い
信頼できる業者
を選びましょう。
1社だけの見積もりで決めず、必ず複数の業者から相見積もりを取りましょう。
提案内容と費用を比較検討することをお勧めします。
これにより、適正価格や施工品質を見極めることができます。
私たちは、大阪で長年にわたり屋根・外壁塗装工事を手掛けてまいりました。
ジンカリウム鋼板屋根の施工実績も豊富です。
お客様一人ひとりの住まいの状況に合わせた最適なプランをご提案しています。
安心してお任せください。
ジンカリウム鋼板屋根は、
軽量
高い耐久性
優れた防音・断熱性
そして美しいデザイン性
を兼ね備えた、まさに次世代の屋根材です。
適切な施工と定期的な点検を行うことで、30年~50年以上という長い期間、あなたの大切なお家を雨風から守ってくれるはずです。
快適な暮らしを提供してくれるでしょう。
「うちの屋根にはジンカリウム鋼板が合っているかな?」
「具体的な費用はどれくらいかかるの?」
「まずは屋根の今の状態を見てもらいたい」
そんな疑問やご希望をお持ちでしたら、ぜひ一度、大阪の屋根・外壁塗装専門家である私たちにご相談ください。
経験豊富なプロが、お客様の住まいの状況を無料で診断いたします。
最適な屋根リフォームプランをご提案させていただきます。
大切なお家を守る屋根のメンテナンス、ぜひ私たちにお任せください。