コラム |
2024.10.01
金属製品は、私たちの生活に欠かせない存在です。
しかし、金属は空気中の水分や酸素と反応します。
錆びて腐食してしまうという性質を持っています。
この腐食は、金属製品の強度を低下させます。
寿命を縮める原因となります。
そこで重要になるのが「腐食防止」です。
今回の記事では、
腐食の原因
種類
効果的な腐食防止対策
についてわかりやすく解説します。
腐食とは、金属が周囲の環境と化学反応を起こします。
その結果、
金属の表面が変色する
強度が低下する
といった現象です。
一般的には「錆びる」と呼ばれる現象が代表的な腐食です。
腐食の原因は様々ですが、主なものとしては以下のものが挙げられます。
水は、金属と酸素の反応を促進します。
腐食を加速させます。
酸素は、金属と結合して酸化物を生成します。
腐食の原因となります。
塩分は、電解質として働きます。
腐食を促進させます。
高温環境では、腐食反応が加速する傾向があります。
腐食には、均一腐食、局部腐食、隙間腐食など、様々な種類があります。
金属表面全体に均一に発生する腐食です。
金属表面の一部に集中して発生する腐食です。
ピット腐食や応力腐食割れなどが代表的です。
腐食は、金属製品の強度を低下させます。
寿命を縮めるだけではありません。
安全面
経済的な損失
にもつながります。
特に、
構造物
機械部品
など、重要な機能を果たす金属製品の腐食は、深刻な問題となります。
腐食防止の方法には、様々なものがあります。
メッキ
陽極酸化
塗装
など、金属表面に保護膜を形成する方法です。
防錆塗料を塗布することで、金属を大気中の水分や酸素から保護します。
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腐食しやすい金属(亜鉛など)を被覆することで、被覆された金属を保護する方法です。
電流を流すことで、腐食を抑制する方法です。
メッキ
塗装
防錆剤
などが一般的です。
ステンレス鋼の腐食防止
パッシベーション処理により、表面に保護膜を形成します。
アルミの腐陽極酸化処理により、表面に硬質で耐食性の高い酸化皮膜を形成します。
A1. 腐食には、
均一腐食
局部腐食
隙間腐食
など、様々な種類があります。
均一腐食は金属表面全体に均一に発生する腐食です。
局部腐食は金属表面の一部に集中して発生する腐食です。
A2. 腐食防止の方法には、表面処理(メッキ、陽極酸化など)、塗装、犠牲防食、電気防食などがあります。
これらの方法を単独で、または組み合わせて使用することで、腐食を効果的に防止できます。
A3. ステンレス鋼は、クロムなどの合金元素を含んでいます。
そのため、一般的な鉄に比べて耐食性に優れています。
しかし、すべてのステンレス鋼が完全に錆びないわけではありません。
使用環境によっては腐食する可能性があります。
A4. 屋外にある金属製品は、雨水や湿気、紫外線などにさらされます。
よって、腐食しやすいです。
塗装
メッキ
耐候性に優れた素材
を使用することが効果的です。
定期的な点検とメンテナンスも重要です。
A5. 鉄の腐食防止には、メッキ、塗装、防錆剤などが一般的です。
特に、亜鉛メッキは、鉄よりも酸化されやすい亜鉛を犠牲にすることで、鉄を保護する効果があります。
A6. アルミの腐食防止には、陽極酸化処理が一般的です。
この処理により、アルミの表面に硬質で耐食性の高い酸化皮膜を形成することができます。
A7. 海水は塩分濃度が高いため、腐食が非常に進みやすい環境です。
ステンレス鋼の使用
犠牲防食
電気防食
などの方法が有効です。
A8. 腐食防止剤は、金属表面に塗布することで、金属と周囲の環境との反応を抑制します。
腐食を防止する薬剤です。種類は様々です。
金属の種類や使用環境に合わせて選ぶ必要があります。
この他、ご不明な点などございましたら、お気軽にご相談ください。