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2025.07.01

外壁塗装の保証とは?種類や期間、注意点を徹底解説し安心の工事へ

外壁塗装は、大切な家の美観を保ち、外部からの劣化や雨水の浸入から保護するために欠かせない工事です。

費用も高額になるため、契約する業者の選択は非常に重要となります。

その際に見落とされがちですが、工事の「保証」の内容をしっかりと確認することは、長期的な安心を得る上で不可欠です。

保証があるから大丈夫だろうと安易に考えていると、いざという時に「保証対象外だった」といったトラブルに発展する可能性もゼロではありません。

今回の記事では、「外壁塗装 保証」というキーワードを軸に、外壁塗装の保証に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。

保証の種類

期間の目安

適用される範囲やされないケース

そして、保証を受けるために施主が注意すべきポイントまで詳しく紹介します。

この記事をお読みいただくことで、外壁塗装の保証に関する知識を深めておきましょう。

後悔しない業者選び、そして長期にわたる安心の住まいを手に入れるための参考としていただければ幸いです。

外壁塗装の保証とは?その種類と重要性

外壁塗装における保証とは、塗装工事後に発生した不具合に対して、業者が無償で補修を行ってくれる制度のことを指します。

この保証は、お客様が安心して工事を依頼します。

長期にわたって建物の美観と機能を維持していく上で非常に重要な役割を果たします。

保証には大きく分けて、「業者による自社保証」と「塗料メーカーによる製品保証」の2種類があります。

業者による自社保証

業者による自社保証は、塗装工事を行った施工業者が独自に設けている保証制度です。

工事の不具合(塗膜の剥がれ、膨れ、ひび割れなど)が発生した場合に、業者が自社の責任において無償で補修や再塗装を行います。

保証期間や適用範囲は業者によって大きく異なります。

その業者の品質に対する自信や責任感が反映される部分でもあります。

保証書の発行の有無

詳細な保証内容

を事前に確認することが重要です。

優良な業者ほど、充実した自社保証を設けている傾向にあります。

塗料メーカーによる製品保証

塗料メーカーによる製品保証は、使用した塗料自体にメーカーが設けている保証です。

塗料の品質に起因する不具合(塗料の変色、著しい色褪せなど)が発生した場合に、メーカーが責任を持って対応します。

この保証は、

「塗料の種類やグレードによって保証期間が異なること」

「メーカーが認定した施工店で適切な施工が行われた場合にのみ適用されること」

が主な特徴です。

例えば、

フッ素塗料や無機塗料など、高耐久の塗料ほどメーカー保証期間が長く設定されていることが多いです。

メーカー保証の有無は、使用する塗料の品質を客観的に判断する参考にもなります。

 

保証期間の目安と塗料の種類による違い

外壁塗装の保証期間は、使用する塗料の種類やグレードによって大きく異なります。

「10年保証」という言葉を耳にすることが多いですが、全ての塗料に適用されるわけではありません。

ここでは、主な塗料の種類とそれに付随する保証期間の目安を紹介します。

アクリル塗料

アクリル塗料の耐用年数は約3年~8年と比較的短いため、業者による自社保証が付く場合でも1年~3年程度と短い期間が一般的です。

メーカー保証が付くケースはほとんどありません。

安価な塗装を短期間で行いたい場合に検討されます。

ウレタン塗料

ウレタン塗料の耐用年数は約8年~12年で、自社保証は5年~7年程度が一般的です。

メーカー保証が付く製品も一部ありますが、期間は自社保証と同程度か少し長い程度です。

価格と耐久性のバランスが良い塗料として、現在でも多くの住宅で使用されています。

シリコン塗料

シリコン塗料の耐用年数は約10年~15年と言われます。

自社保証は7年~10年程度が主流です。

メーカー保証も5年~10年程度付く製品が多く、品質に対する安心感が高い塗料です。

コストパフォーマンスに優れ、最も人気のある塗料です。

ラジカル塗料

ラジカル塗料の耐用年数は約12年~16年で、シリコン塗料とフッ素塗料の間に位置します。

自社保証は8年~12年程度、メーカー保証も同程度の期間が設定されていることが多いです。

新しい塗料のため、保証内容も充実している傾向にあります。

フッ素塗料

フッ素塗料の耐用年数は約15年~20年と非常に長く、自社保証は10年~15年、メーカー保証は10年~15年(最長20年)と、長期保証が特徴です。

初期費用は高額ですが、塗り替えサイクルが長くなるため、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れる場合もあります。

無機塗料

無機塗料の耐用年数は約20年~25年と最も長く、自社保証も15年~20年、メーカー保証も最長20年程度まで設定されていることがあります。

価格も最も高価ですが、メンテナンスの手間を最大限に減らしたい場合に最適な選択肢です。

これらの保証期間はあくまで目安です。

実際の保証内容は業者やメーカー

契約内容

によって異なります。

必ず保証書の記載内容を確認することが重要です。

 

保証が適用される範囲と適用されないケース

外壁塗装の保証は、工事の不具合全てに適用されるわけではありません。

保証が適用される範囲と、適用されないケースを事前に把握しておくことが、トラブルを防ぐ上で重要です。

保証が適用される主な範囲

保証が適用されるのは、基本的に「施工不良」や「塗料の製品不良」に起因する不具合です。

具体的には、以下の症状が挙げられます。

塗膜の剥がれ・膨れ

下地処理の不備

塗料の乾燥不足

塗布量不足

など、施工不良が原因で塗膜が下地から剥がれたり膨れたりする場合。

著しい色褪せ・変色

塗料の耐候性が著しく低下し、通常の経年劣化を超える速さで色褪せや変色が発生する場合。

特にメーカー保証の対象となることが多い症状です。

チョーキング現象の早期発生

塗料の劣化が想定よりも早く進行し、塗膜の白い粉が早期に発生する場合。

ひび割れ(クラック)の発生(塗膜の問題)

塗膜自体にひび割れが生じ、塗膜の保護機能が失われている場合。

ただし、下地の構造的なひび割れは保証対象外となることが多いです。

 

保証が適用されない主なケース

以下の場合は、保証が適用されないことがほとんどです。

経年劣化による自然な劣化

塗料には耐用年数があり、期間が経過すればするほど劣化は避けられません。

通常の色褪せや軽度なひび割れなど、自然な経年劣化は保証の対象外です。

自然災害による破損

台風、地震、落雷、積雪など、自然災害によって塗膜や外壁が破損した場合。

この場合は、保証ではなく火災保険や地震保険の適用を検討することになります。

事前に保険の内容を確認しておきましょう。

建物の構造的な問題

建物の構造自体の欠陥や動きによって発生したひび割れや外壁の破損は、塗装の問題ではないため保証対象外です。

お客様の過失による破損

例えば、自分で外壁を傷つけたり、不適切な方法で清掃したりしたことで塗膜が破損した場合。

補修箇所以外の不具合

契約時に定められた施工範囲以外の箇所に発生した不具合。

第三者による改変・補修

業者に無断で、第三者が塗装箇所に手を加えたり、補修を行ったりした場合。

保証書の紛失

保証書が提示できない場合は、保証を受けられない可能性があります。

大切に保管しておきましょう。

保証書には、保証の範囲、期間、条件、除外事項などが明確に記載されています。

契約前に必ず隅々まで読み込み、不明な点は業者に質問してクリアにしておくことが大切です。

 

保証を有効にするために施主がすべきことと注意点

外壁塗装の保証は、「あって良かった」と思う時が来るかもしれません。

そのためにも、保証をしっかりと有効に保ち、いざという時にスムーズに活用できるように、施主側でもいくつかすべきことや注意すべき点があります。

保証書の内容を徹底的に確認する

契約時に発行される保証書は、最も重要な書類です。

保証期間

保証の対象となる不具合の種類

保証が適用されない除外事項

連絡先

などが明確に記載されているかを確認しましょう。

特に、「塗膜の剥がれ」や「著しい色褪せ」など、具体的な症状が記載されているかがポイントです。

曖昧な表現や、「一式」といった大まかな記載しかない場合は、業者に詳細を求め、書面で明確にしてもらいましょう。

また、保証書の保管も大切です。

紛失すると保証を受けられない可能性がありますので、大切に保管しておきましょう。

定期的な点検を行う

保証期間中であっても、施主自身で定期的に外壁の状態をチェックすることが大切です。

目視でひび割れ、剥がれ、チョーキング現象、カビやコケの発生など、劣化症状がないかを確認しましょう。

特に

日当たりの悪い箇所

雨水が当たりやすい箇所

は注意が必要です。

もし、保証の対象となりうる不具合を発見したら、保証期間内であるうちに、早めに業者に連絡して調査を依頼しましょう。

放置すると、症状が進行します。

保証の対象外となる場合や、補修費用が高額になる可能性があります。

メンテナンスを適切に行う

保証が適用される条件として、「適切なメンテナンスを行っていること」が挙げられる場合もあります。

これは、通常の清掃や定期的な点検を怠ったことで不具合が発生した場合には保証対象外となることがあるためです。

外壁の汚れは定期的に洗い流しましょう。

ひび割れなどの軽度な劣化は早期に補修するなど、日頃から家の手入れを行いましょう。

ただし、専門知識が必要な補修は、安易に自分で行うと状態を悪化させたり、保証対象外となったりする可能性があるので注意が必要です。

不安な場合は必ず業者に相談しましょう。

 

業者選びのポイントと保証制度の確認事項

外壁塗装の保証は、業者選びの際に非常に重要な判断材料となります。

優良な業者を選び、納得のいく保証を受けるために、以下のポイントを押さえて確認しましょう。

複数の業者から見積もりと保証内容を取得する

外壁塗装の業者を選ぶ際は、必ず複数の業者から見積もりを取得し、内容を比較検討することが基本です。

その際、単に価格だけでなく、「保証の有無と内容」も重要な比較項目としてください。

各業者の自社保証の期間や範囲、また、使用する塗料のメーカー保証の有無や期間を明確に確認しましょう。

口頭だけでなく、見積書や提案書に記載されているかもチェックが必要です。

保証の有無が不明な場合は、必ず問い合わせて確認してください。

保証書の有無と内容を確認する

契約前に、保証書が発行されるかどうか、そしてその保証書の具体的な内容を確認することは絶対に欠かせません。

保証書には、

保証期間

保証の対象となる不具合の種類

適用外となる条件

業者の連絡先

などが明記されているはずです。

曖昧な表現や、お客様にとって不利な条件がないかをしっかりと確認しましょう。

もし、「保証書は発行しない」という業者があれば、その業者は避けた方が賢明です。

自社の施工品質に自信がない可能性が高いです。

会社の信頼性と実績をチェックする

保証は、業者が存続していることが前提となります。

残念ながら、外壁塗装業界には悪徳業者や倒産する会社も存在します。

そのため、保証の内容だけでなく、業者自体の信頼性と実績をしっかりとチェックすることが重要です。

会社の設立年数と実績:長く営業を続けている会社は、それだけ実績が豊富で信頼できる可能性が高いです。施工事例やお客様の声をDmanサイトのトップページから確認しましょう。

許可・登録の有無:建設業許可など、適切な許可や登録を行っているかを確認しましょう。

連絡先の明確さ:会社の所在地、電話番号、営業時間などが明確に記載されているかを確認します。

丁寧な対応と説明:問い合わせ段階から、丁寧で分かりやすい説明を行ってくれる業者は信頼できる可能性が高いです。

第三者機関の保証や保険の加入:住宅瑕疵担保責任保険など、第三者機関の保証制度に加入している業者は、万が一の場合でも安心です。これらの制度は、業者が倒産した場合でも、保証が受けられる可能性があります。

これらの点を総合的に判断し、最も信頼できる業者を選びましょう。

外壁塗装の不具合と保証請求のケーススタディ

外壁塗装後に万が一不具合が発生してしまった場合、どのように対応すれば良いのか、具体的なケースを例に解説します。保証の請求は、適切な手順を踏むことが重要です。

ケース1:塗膜の剥がれや膨れが発生した

外壁塗装後、数ヶ月から数年で塗膜が剥がれたり、膨れたりする現象は、施工不良の可能性が高いです。

下地処理の不備

乾燥不足

塗料の密着不良

などが主な原因として考えられます。

この場合は、まず保証書の内容を確認しましょう。

保証期間内であること

そして剥がれや膨れが保証の対象となる症状であること

を確認します。

次に、施工業者に直ちに連絡しましょう。

不具合の状況を説明します。

可能であれば、写真を撮っておくと良いでしょう。

業者は現場を調査し、原因を特定した上で、保証に基づき無償で補修工事を行います。

もし、業者が対応しない場合は、消費者センターや弁護士などの第三者機関に相談することも検討しましょう。

ケース2:著しい色褪せや変色が起こった

塗料の耐用年数よりも早く、外壁が著しく色褪せたり変色したりする場合は、塗料の製品不良や、塗料の選定ミスが原因の可能性があります。

この症状は、塗料メーカーの製品保証の対象となることが多いです。

同様に、保証書の内容、特にメーカー保証の有無と期間を確認します。

その後、施工業者に連絡し、状況を伝えます。業者はメーカーと連携して、塗料の不良がないかを調査します。

製品不良と認められた場合は、メーカー保証に基づき再塗装などの対応が行われます。

この場合も、施工業者が窓口となることがほとんどです。

ケース3:自然災害で外壁が破損した

台風による飛来物での外壁の破損、地震によるひび割れなど、自然災害によって外壁が破損した場合は、塗装の保証対象外となることが一般的です。

この場合は、ご自身が加入している火災保険や地震保険の適用を検討します。

保険会社に連絡し、被害状況を伝え、保険金の請求手続きを行います。

多くの保険会社は、業者による見積もりや写真の提出を求めますので、破損箇所の写真を撮っておくことが重要です。

塗装業者が保険の申請サポートを行ってくれる場合もありますので、相談してみましょう。

これらのケーススタディを通して、保証の重要性と、適切な対応の仕方を理解いただけたでしょうか。

事前の確認と、いざという時の迅速な連絡が、保証を最大限に活用する鍵となります。

 

保証を理解し、安心の外壁塗装を実現する

外壁塗装は、大切な家を守るための大きな投資です。

その投資が将来にわたって安心と満足をもたらすために、保証の内容をしっかりと理解し、活用することが不可欠です。

この記事では、外壁塗装の保証の種類、期間、適用範囲、そして注意すべきポイントまで詳しく解説しました。

重要なポイントを改めてまとめると以下の通りです。

保証には「業者による自社保証」と「塗料メーカーによる製品保証」の2種類がある。

保証期間は塗料の種類やグレードによって異なり、高耐久塗料ほど長くなる傾向にある。

保証は施工不良や製品不良に起因する不具合に適用されるが、経年劣化や自然災害などは対象外となることが多い。

保証を有効にするために、保証書の内容を徹底確認し、定期的な点検や適切なメンテナンスを行うことが重要。

信頼できる業者を選ぶことが、最も重要な保証対策です。

複数の業者から保証内容を含めた見積もりを取得し比較検討することが大切。

私たちは、お客様に安心と満足を提供する外壁塗装専門業者です。

自社の施工品質に自信があるからこそ、充実した自社保証を設けております。

塗料メーカーの製品保証と併せて、ダブルで安心をお届けしています。

経験豊富な職人が、丁寧な下地処理から高品質な塗装まで、責任を持って施工いたします。

外壁塗装の保証についてご不明な点や、見積もりのご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

無料診断や相談も承っております。

あなたの大切な住まいを長く守り、美しく保つために、私たちが全力でサポートさせていただきます。

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