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 コラム

2025.10.05

鉄部塗装の運命を決める!3種ケレンの費用相場とDIY・業者依頼の徹底比較

戸建て住宅のベランダやバルコニーの手すり、階段、工場や倉庫の鉄骨など、建物の部材には鉄が使用されている部分が数多くあります。

これらの鉄部は、雨や紫外線に晒されることで必ず「サビ」が発生します。

最終的には腐食して建物の安全性を脅かす原因となります。

鉄部塗装は、美観を維持する目的もあります。

しかし、最も重要な役割は鉄をサビから守り、長持ちさせることです。

そして、この塗装の耐久性を左右する最も大切な工程が、塗装前に行われる「ケレン作業」です。

ケレン作業とは、塗装面のサビや古い塗膜、汚れを徹底的に除去し、新しく塗る塗料の密着性を向上させるための下地処理のことを言います。

ケレンを怠ると、数年で塗装が剥がれたり(剥離)、サビが再発生したりするリスクが高まります。

今回の記事では、鉄部塗装で最も一般的に行われる「3種ケレン」に焦点を当てます。

その費用相場

DIYと業者依頼の比較

作業内容

そして大阪で適切な業者を選ぶポイントを専門的な知識と実績に基づき徹底解説します。

鉄部塗装の「ケレン作業」とは?その種類と重要性

ケレン作業はなぜ欠かせない?

ケレン作業は、塗装工事全体の品質を左右する工程です。

「塗装は下地処理に始まり、下地処理に終わる」と言われるほど重要性が高いです。

ケレンをしっかりと行わないと、以下のような症状が早期に発生します。

結局、塗り替えの時期が早まり費用が余計にかかることになります。

塗膜の膨れ・剥がれ:旧塗膜やサビの上から新しい塗料を塗布しても、密着力が弱く、数年で塗膜が浮いて剥がれてしまいます。

サビの再発生:サビを完全に除去できていない部分から、塗装内部で腐食が進行し、塗膜を押し上げて再びサビが露出します。

ケレンの4種類とレベルの比較

ケレン作業は、サビや旧塗膜の除去レベルに応じて「1種」から「4種」までJIS(日本産業規格)で分類されています。

ケレンの種類によって、

使用する道具

作業時間

費用

そして仕上がりの耐久性

が大きく異なります。

ケレンの種類 除去のレベルと目的 主な使用道具 費用相場(目安/㎡) 適用される状態
1種ケレン 旧塗膜・サビを完全に除去(ブラスト処理)。最も高い防食効果。 ブラスト(砂など)専用機械 4,000円~8,000円 激しいサビ、橋梁や船舶など特に耐久性が求められる構造物
2種ケレン 活きている旧塗膜は残し、サビや浮き塗膜を電動工具で徹底除去。 ディスクサンダー、電動工具 1,500円~3,000円 広範囲なサビ・剥がれが発生した鉄部
3種ケレン 浮きや剥がれた塗膜、進行サビを除去。ほとんどの一般住宅鉄部に適用。 電動工具(カップブラシ等)、ワイヤーブラシ 700円~1,500円 軽度~中程度のサビ、定期的な塗り替え時
4種ケレン 汚れや軽微なサビを除去。旧塗膜の劣化が少ない場合。 サンドペーパー、手工具 200円~600円 サビがほとんどない場合、付帯部の再塗装時

3種ケレンの作業内容とやり方(3種ケレン やり方)

3種ケレンは、一般住宅やアパート、マンションの付帯部(手すり、樋など)の鉄部塗装で最も採用されるレベルです。

目的:活きている旧塗膜は残し、浮いて剥がれている旧塗膜と進行サビを除去し、新しい塗料の密着性を高めることです。

具体的な作業手順:

スクレーパーや皮すき:大きく剥がれている旧塗膜を剥離させます。

電動工具(カップブラシ、ワイヤーブラシ):中程度にサビている部分を研磨してサビを落とします。隅や凹凸部分は手工具を併用します。

サンドペーパー:電動工具の傷を整え、塗料の密着力を向上させるために塗膜表面を「荒らし」ます。

 

3種ケレンの費用相場とコスト比較

業者に依頼する場合の費用相場

3種ケレンを業者に依頼する場合、費用は主に「作業時間」と「人件費」で決まります。

ケレン作業 3種の単価 相場:

単価:700円~1,500円/㎡

鉄部一式(手すり、雨樋など):面積や形状に応じて「一式」で見積もるケースもあります。例えば、戸建て全体の付帯鉄部で数万円~10万円程度が目安です。

この費用は、サビの状況、鉄部の形状(階段や複雑な手すりは作業時間が増える)、足場の有無によって大きく変動します。

DIYと業者依頼のコスト・品質徹底比較

DIYでケレンを行い、鉄部塗装を試みる方も多いですが、費用だけでなく品質の差も考慮する必要があります。

項目 業者に依頼するメリット・デメリット DIYで実施するメリット・デメリット
費用 単価はかかるが、手間賃と工具費を含めたトータルコストで見れば高い耐久性が得られる。 人件費がかからないため、材料費と工具費のみに抑えることが可能。
品質 職人の経験と電動工具を使った徹底的な素地調整が可能。塗料の性能を最大限に発揮し、耐用年数が長持ちする。 手工具や安価な電動工具の使用になることが多く、サビを残してしまいやすい。耐久性が低くなりがち。
手間・時間 全て任せられる。作業は短時間で終了し、品質の保証も付く。 ケレン作業は非常に手間がかかり、時間も要する。粉塵やサビの処理も自分で行う必要がある。
工具費 費用に全て含まれる。 電動工具(ディスクサンダー:5,000円~15,000円)や手工具(ワイヤーブラシ、スクレーパー:1,000円~5,000円)の購入費が必要。

結論:軽微なサビの部分的な補修であればDIYも可能ですが、広範囲または劣化が進んだ鉄部の塗り替えは、プロの業者に依頼することが長期的なコストと耐久性の観点から最適です。

 

3種ケレン後の仕上げを決める!錆止め塗料の選び方

ケレン作業の後は、鉄部塗装の核となる「錆止め塗料(下塗り)」と「上塗り塗料」の塗布工程に移ります。

3種ケレンで下地を整えた性能を最大限に発揮させるために、塗料選びは重要です。

錆止め塗料の種類と効果の比較

錆止め塗料は、主に防食顔料の種類や樹脂の種類で分類されます。

錆止め塗料の主な種類 特徴とメリット 用途・適用条件
速乾性錆止め塗料 乾燥時間が短く、工期短縮につながる。一般的な鉄部塗装に使用。 一般鉄部、付帯部。多くの上塗り塗料と相性が良い。
エポキシ系錆止め塗料 塗膜が厚く、密着性・防サビ性能が高い。重防食の分野でも使われる。 サビの進行が激しい箇所、耐久性を重視する場所(工場、倉庫)。
変性エポキシ樹脂錆止め塗料 旧塗膜の上から塗れる浸透性に優れ、サビの進行を抑える効果が高い。 サビの除去が不十分になりがちな複雑な形状の鉄部。(3種ケレンと相性が良い)

上塗り塗料のおすすめグレード

上塗り塗料は、美観と耐用年数を決める重要な要素です。

鉄部は面積が少ない分、外壁と同等かそれ以上のグレードの塗料を使用することで、メンテナンス周期を長期的に延ばすことができます。

ウレタン系:コストと耐久性のバランスが良い。耐用年数:8~10年程度。

シリコン系:最も一般的で人気がある。価格も手頃で耐久性も高い。耐用年数:10~15年程度。

フッ素系:最も耐久性が高いが、費用も高め。耐用年数:15~20年程度。

鉄部塗装の費用を検討する際には、ケレン費用だけではありません。

錆止めと上塗り塗料の種類とグレードを含めた全体の見積もりを比較することが大切です。

 

適切な業者選びと大阪での施工事例

鉄部塗装で失敗しない業者選びのポイント

ケレン作業の品質は、塗装業者の技術レベルに直結します。

見積書を確認する際は、単に「ケレン一式」と記載されているだけでは不十分です。

必ず以下の項目をチェックしてください。

ケレンの種別の明記:何種ケレンを行うかが明確に記載されているか。3種ケレンを行う場合、使用する工具(電動工具)の種類も確認すると安心です。

錆止め塗料の種類:錆止め塗料の製品名(例:変性エポキシ系)が具体的に記載されているか。安価な錆止め塗料は性能が低く、すぐにサビが再発する原因となります。

工程の詳細:ケレン→錆止め(下塗り)→上塗り1回→上塗り2回の4工程が適切に確保されているか。特に、上塗りは2回行うことが塗料の性能を発揮する上で必須です。

大阪で足場なし工法による鉄部塗装を検討するメリット

私たちは、大阪を中心に外壁塗装、屋根塗装、鉄部塗装を行っている専門業者です。

特に、高所の鉄部(屋上手すり、高所の鉄骨)の塗装において、「足場なし工法(ロープアクセス工法)」を積極的に採用しています。

この独自の工法は、以下のような大きなメリットを提供します。

費用の大幅削減:工事費用の大部分を占める足場代を削減し、お客様の予算に最適な価格を実現します。

工期の短縮:足場の組み立て/解体の時間が不要なため、工事全体の期間を短縮できます。

場所の制約を解消:隣接する建物との間隔が狭い大阪の都市部の現場でも、迅速かつ丁寧なケレン作業と塗装を行います。

鉄部塗装や外壁塗装の見積もりや相談は、足場なし工法の専門家である私たちにお気軽にお問い合わせください。

現地調査は無料で行います。

 

よくある質問

Q. 3種ケレンはどのくらいの周期で行うのが適切ですか?

A. 鉄部塗装の塗り替え周期は、ケレンの種類や使用した塗料の耐用年数によって異なります。

一般的に、3種ケレンを行い、シリコン系塗料を使用した場合は、10年~15年程度が目安です。

しかし、サビの発生状況は立地環境(海沿いなど)に大きく左右されます。

7年~8年ごとに定期的な点検を行うことをおすすめします。

Q. 4種ケレンで済ませてしまうと、どんなリスクがありますか?

A. 4種ケレンは、軽微な汚れや浮いている塗膜を手工具で処理するレベルです。

サビが進行している箇所で4種ケレンを行ってしまうと、サビの根が残ってしまいます。

塗装後わずか数年でサビが塗膜を破って再発する可能性が非常に高くなります。

結果的に早い時期に再塗装が必要となります。

よって、総コストは高くなりがちです。

Q. 見積もりを比較する際の注意点はありますか?

A. 複数の業者から見積もりを取得する際は、単に総額の安さだけで判断しないことが重要です。

特に、ケレン作業の単価が極端に安い場合は、手抜き工事(4種ケレンで済ませるなど)のリスクがあります。

上記で解説した「ケレンの種別」「錆止め塗料」「工程」が明記され、適正価格で提案されているかを比較しましょう。

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